山口県長門市様:実証実験を経て導入

2020年の実証実験を経て、「小児科オンライン」「産婦人科オンライン」を導入した山口県長門市様。
導入の背景と導入後の効果を、ご担当の健康増進課様に伺いました。

厚労省研究を経て導入

長門市では分娩可能医療施設は1箇所のみです。また、夜間に小児科を専門とする医師へ受診ができる医療機関が限られている状況にあります。

この産婦人科、小児科医療へのアクセス格差を、SNSなどから産婦人科医、小児科医、助産師に相談可能な「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」を活用して是正することを目的として、山口県立総合医療センターへき地医療支援部による厚生労働省科学研究費研究「へき地における小児科、産婦人科領域の遠隔健康医療相談実証」が2020年、本市において実施されました。

本実証研究において施策の効果が確認され、研究終了後も住民が継続して利用できるよう、2021年度から正式導入となりました。

SNSで専門家を身近に

実証研究の結果、「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」を住民へ提供することで、産婦人科医、小児科医、助産師を身近に感じる住民の割合は1.5-1.7倍になり、子どもの病気、子育て、妊娠経過、出産に関する疑問を十分に解決できていると感じる住民の割合は2.1倍になることが示されました。

正式導入後も、利用後のアンケート結果から、利用満足度の高い回答が多くその効果を感じています。

SNSに慣れ親しんだ世代が妊娠、出産、子育てを迎えています。今の時代の妊産婦や子育て世帯に向けて、オンラインで信頼できる専門家にアクセスできる環境を整備することは、とても有効な施策であると感じています。


関連プレスリリース:
【厚労省科研費研究で実証】産婦人科・小児科オンライン「子どもの病気、妊娠、出産に関する疑問が解決できている」住民を2.1倍に

実証の裏付けのある施策

実証研究結果や利用された方からのアンケート結果の裏付けをもとに、しっかりとした効果を実感しながら提供できている点が、「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」の良さです。

オンライン医療相談であれば、スマートフォンから産婦人科医・助産師・小児科医に気軽に相談できる環境を提供することができます。しかし、一方ではその有効性には確証がありませんでした。こうした新規事業の導入にあたって、実証研究に参加し、住民ニーズや効果を確認した上で導入に至ったプロセスは、エビデンスに基づいた政策提言、社会実装のよい事例となりました。

これからも長門市は、時代に合ったサポートとして「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」を活用していきます。


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